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一月物語について

今回は現地に行ってかなり取材をして、あの辺の土地が持つ独特の雰囲気を実感したところもありますし、廃仏棄釈がはげしく行われた地域であり、又、日本の原郷ともいうべき熊野に近いこともあって地霊の力が強いといわれることで十津川村を選んだということはあります。
全体を貫く世界観としては、仏教的な「縁起の空性」といった問題をモティーフとして採用しています。それからほんの少しですが、現実に起こった出来事が神話の世界に退いていく課程みたいなものも、今回書きましたね。
日蝕」との対比で言えば、「日蝕」の場合は感動の焦点を、あの”空白の部分”に持って来て、それに向けて言葉が連動していく形にしているのですが、「一月物語」の場合はテクストが終わった後に感動の焦点を持ってきている。読み終わった後に、何か蜃気楼を見たときのような感じを受けるようにしたかったんですね。
最初の象徴的な夕焼けの場面から最後の朝の場面に挟まれた、言わばひとつの長い夜の物語になっています。主人公は最初の時点で既に山に迷い込んでいて、近代的で直線的な時間というものから外れてしまっている、言わば脱歴史的・原初的な時間の中でテクストが展開されるのです。(週刊読書人)

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2008年04月16日 1999年 芥川賞 トラックバック:0 コメント:2

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平野啓一郎さんのファンの一人です。
楽しみにこのブログを拝見させていただこうと思います。

2008年04月17日 1ファン URL 編集

ありがとうございます。気長にやっていこうと思ってます。今後ともよろしくお願いします。

2008年04月17日 マンタ URL 編集












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